いなかのなか

東京から田舎へ引越し。大変すぎて戻りたい。でもそのうち良いこともあるといいなあ。それまでの日々の気持ちに向き合うために。

仕事の進め方

大手企業には従業員が何千人といて、
一人が0から10まで一つの業務をフルに対応することはなかったと思う。
窓口担当、事務担当、決済担当、商品管理担当・・・など、それぞれの分野の専門がいて、それを統括する部署もあり、各々がプロとして業務経験を積んで組織を動かしていたと思う。

一つ一つの業務が洗練されていて、ミスも回避できるチェック体制も確立され、ルーティンとイレギュラーが明確になっていたと思う。

それが田舎で働き始めてからは、非効率の塊のような、そんな業務がゴロゴロとしている。毎年毎年なぜか担当者が変わり、業務自体が揉まれる前に、次の担当者に表向きだけ引き継がれるので、結局は初めて業務のように毎年手探りで前年のやり方を調べるところから仕事が始まる。前の担当者にも今の担当者にも次の担当者にも業務経験は何も残らない。ただ目の前のことをやり過ごすために、その業務を終わらせるだけ。

そして洗練されない業務だけがそのまま残る。

なぜこれを行なっているのか、目的はどこにあったのかなんて誰も知らない。
前の人がやっていたからやっている。
振り返りなんて誰もしない。そんな暇なく、次々とたらい回しにされている業務が前の担当者からやってくるから。それをやり過ごしていかに別の担当者に回すか。

前職と現職、1日の勤務時間は同じなのに、仕事の進め方は全然違う。

今まで気持ちを隠していたが、現職の仕事の進め方は最悪だと思う。 

最近やっと世界屈指の都市東京に集まるビジネスマンが勤めていた大手企業本社の仕事の仕方と、ここの仕事の仕方を比べるのは、あまりにも土俵が違うと発想できるようになった。

もちろん、田舎の職場での人事評価なんて言葉だけ。
評価方法も「よくがんばりました」程度の時間の無駄な作業で、さらに何かに反映される訳でもない制度。

組織の方針を個人の業務に落とし込んで自分が何に向かって今の業務をするのかを計画し、それに対して実際どう業務をしたかを量的・質的な側面から評価して、さらに給料や賞与など何かしらに反映されるという制度が当たり前だと思っていた。

なので、現在の人事評価には毎回苛立ちを感じる。

さて、では転職すればいいかというと、田舎あるあるだと思うが、転職先がない。
正しく言うと、求人をしている企業はさらに条件が悪いところばかり。

ということは、文句ばかり言ってても何も良いことは起こらない。

気づけばどっぷり田舎仕事が身について前職で積み上げたことも無駄になってしまう。

そうなる前に、現状に違和感を感じているうちに、好き勝手自分がやりやすい仕事の進め方でやるしかない気がする。

 もう30代、前職は周りのかっこいいプロの仕事人がたくさんのことを教えてくれたが、今は自分の知識・経験を自分で身につけていけるようもがいてみよう。