田舎の現実〜雇用編〜
ネットが繋がり、どこにいても誰とでも仕事をしようと思えば仕事がつながるこの時代。
手に職・・・というのが一番の強みだとひしひし感じる。
田舎にだって、求人情報はたっぷりある。
「仕事はたくさんあるんです!」というのが、地方自治体のコメントだろう。
ただし、給料や待遇は酷い。
同じ8時間を、同じ人間の8時間を、こうも不当に扱うのか!!と、何かに怒りたくなるくらい酷い。
正社員の求人で月給20万円を超えたら、それはもう「なかなかない物件」だろう。
基本的に15万〜18万をよく目にする。
新入社員じゃないよ。中途だよ。
アルバイトは時給700円が普通だろう。
そして退職金もなければ、賞与もない。
皆勤手当なる、不思議な名目の手当がついたりする。
有給を使うなということなのか、無断欠勤をしなければ良いということなのかは不明。
通勤は大概自家用車。
けれどもガソリン代は一律。夏冬のエアコン代なんて考慮されない。
そして、正社員だろうがバイトだろうが、人事評価なるものが田舎には存在しない。
言葉と制度を取り入れているところはあるだろう。
東京企業と同じように、それを軸にフィードバックしているかというと全くなし。
人事評価をされたことがない人たちが、人事評価をすること自体が無理なのだ。
通例で若干の昇格があり、仕事をやってもやらなくても、課題解決に取り組んでも取り組まなくてもみんな同じ。
(今の私の職場なので、一概には言えないけど、真っ当に評価されている!という話は周りでも聞かない。)
田舎に来て、最悪な雇用環境の中、唯一気づけた良いことは、同じ企業でキャリアを積まなくても良いということ。
退職金も何もない。
いつ辞めても、いつ入っても、長期的にメリットがあるわけがない。
これは、二足のわらじとか、長期雇用に縛られることなく、フットワーク軽く次の興味がある仕事にうつりやすいということだと思う。
これをするにはやはり手に職が必要だ。
私のように、組織の歯車になることが価値が上がるタイプには、なかなか厳しい。しっかりした組織で評価されながら、経験を積んできたタイプには、社会保障のような存在だった企業の後ろ盾がないのは、非常に心細い。
ただ今年は、組織がなくても生活していける力をつけていきたい。